毎日はおもろい!そういえるようにね。

2008/06/24

万歳!コーエン兄弟

ノーカントリー

とっくに。公開終了しましたが、久しぶりに映画を観たのでエントリ。
人の表情と、画面のつくりとで、これほどまで恐い想いをさせることに驚愕。
照明とか、音楽(効果音)とかで恐怖を演出するのではなく、
本質的な部分(シンプル)な演出のみで、これほどまでの空気感を作り出すコーエン兄弟は、やっぱり凄い。
でも、こういう映画は、映画館で観ないと、伝わらないのでしょうね。
逆にいえば、このような映画が産み出される限り、映画館はなくならない、と思います。


『ノーカントリー』予告編 No Country for Oldmen Trailer

食堂かたつむり

食堂かたつむり ~小川 糸 (著)~

これは、久々にほっこりするお話を読んだ。
食、食することって、こんなに素敵なことなんだと。
一皿になるまでには、使われている食材とか、それをつくった料理をする人の想いの蓄積があるのは、勿論だが、それを、誰が食するのか。が、結局大事だと。
ここの出会いが、素晴らしいほど、料理の味も素晴らしいものになる。

お袋のつくったおにぎりが、なんであんなに旨いのか?
なんで、深夜帰宅した後の嫁のご飯が美味しく頂けるのか?

それは、理屈では説明できない。見えない(自分も気付いていない)出会いの集積だから、
ということに、自分としてはしておきたい。

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー ~伊坂 幸太郎 (著)~

なんか、本屋大賞になったらしい。
まあ、そうかもしれない。
だって、普通に面白いし、良く出来ている。

僕は、この主人公の親父さんがとても好き。
主人公が犯人とされ、マスコミが大挙して父親にコメントを求める場面なんか、サイコー。
色々と浅はかで野蛮な質問を繰り返すマスコミに。
「お前ら、覚悟はあるのか?こういうことを報道することでどれだけの人が傷つき、人生を狂わせる、そういう可能性を背負うだけの覚悟があるのか?バスの運転手でも、定食屋の親父でも、人の人生を背負う覚悟があるんだ」
と、いうようなこと(正確な台詞は覚えていません。大体こういうようなことをいっている)をのたまうのだが、そこに、物凄く共感。
まあ、どこまで背負えるか、を言い出すと人間前には進めませんけど。
だけど、こういうことを自覚しているか否かは、大きな違いだ。
僕は、そう思う。

みなさん、さようなら

みなさん、さようなら ~久保寺 健彦(著)~

やんちゃな青春小説です。
団地の敷地外に一歩も出れなくなった男の子の話ですが、
団地という社会学的なコミュニティにフォーカスするでもなく、
団地に住まうひとびとの群像劇でもない。
ただ、ひとりの男の子の目線で、彼の成長を追う、シンプルなストーリー。
ここの割り切りがとても上手くいっていて、最後はちゃんと泣かしてくれる。

引き篭もりのひととか、トラウマを負っているひととか、現象だけにフォーカスしすぎると、見誤る、というかそのことだけをとって、変態だとか、僕とは違うとラベリングしてしまうと、そこでコミュニケーションの可能性をゼロにしてしまう。
そういうことを、この小説では、さらっと嫌味なしに、訴えているのかもしれないです。

一瞬の風になれ

一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--
一瞬の風になれ 第二部--ヨーイ--
一瞬の風になれ 第三部--ドン--
~佐藤 多佳子 (著)~

これは、上・中・下巻と三冊あるのですが、あっという間に読める。
一日一巻。
読み進めていくうちに、先がきになり。
読了が近づくにつて、読み終えてしまうことが恨めしくなる。
さすが、本屋大賞。
だれでも楽しく読めるし、
「あれ、読んだ?」っていいたくなる。
僕は、楽しみつつ、ちょっと自己反省。

僕は、何か一つのことに全ての力を注いだことがあるか?
他人が認めるのではなく、自分自身が「俺って頑張った」と、言える経験をしているか?

本を閉じるたび、その問いを突きつけてくる。
誰にでも頑張れる環境はある。しかし、本当に自分が、がーっと、取り組めるものに出会うことは、少ない。
僕も、多分そういうチャンスは何度もあった。
けれど、それをちゃちゃっと、簡単に済ませてしまったことばかりだ。

とても悔やまれる。
もう青春も部活も出来ないけれど、
でも、まだ血尿出るほど頑張れるチャンスはあるはず。
熱くなるのは、恥ずかしい。
が、いつまでも恥ずかしいなんて言ってられない。
俺、頑張ったな。
と言えるようになりたい。

神のふたつの貌

神のふたつの貌~貫井 徳郎 (著) ~

慟哭に続いて読んでみた。
こっちは、理屈のカタマリというか、ちょっと思想的に過ぎる。という印象。
こっちも犯罪者真理×宗教というモチーフですが、暗すぎる。
とても暗くて、重くて、ちっともハッピーにならない。
ミステリ小説でちょっと息抜き。という人には向かない。
楽しみたいという人は読まない方がいい。
ケンローチの重たい作品とかって、劇場では見るけど、もう一回TVやDVDみたいとは思わない。っていうのと似てます。
例えが悪いっすね。。

慟哭

慟哭 ~貫井 徳郎 (著)~

このところ、全然ブログ更新できてないな。。
仕事の合間を見つけては、読書に励んでいたので、この間読んだ本を徐々に紹介できればと思います。
で、まずは、この本。
僕が、高校生の時に話題になった本。と、いうことは、15年くらい前の本です。
15年前の日本がどんな感じだったか、はっきりと思い出せないのですが、この小説はちょっと予言的な作品ですね。
カルト的新興宗教の恐さ。みたいなことがこの作品の肝になっているのです。それが、オウムとかの事件の前に発表されているんですね。
そういう意味で予言的だと。
まあ、新興宗教を取り上げた小説はとても多いのでしょうが、良いも悪いも宗教が人に及ぼす影響を描写するのは、とても難しい。それは、読者が作品に感情移入する。という意味でも。
そして、この作品も感情移入は出来ません。
出来ないが、グイグイ話に引き込まれる。
とても重い展開で、読むのに非常に体力を必要とするのですが、使った体力に見合うだけの驚きというか体験はありました。
犯罪者の心理つうのは、分からない。いくら描写しても理解できない。
しかし、理解できない=つまらない。作品は多いけれども、
理解できない=恐い。と、思わせることが出来る小説は、読んで良かったと思える。
この小説は、後者です。

2008/06/05

これは、面白いインターフェースだ!


Video Browsing by direct manipulation (via )

動画再生をスライダで操作するのではなく、タッチパネルっぽくした、いまどきの新しいインターフェース。
面白い。

コレ欲しい080605


LRT-FMAM100U~録音番組をiPodなどに転送して楽しめる!――USB対応FM/AMラジオチューナー~

これを手に入れて、Mufiを試してみたいなあ。
しかし、このガジェットMac対応してないんだよね。
残念すぎるっ!
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