みなさん、さようなら ~久保寺 健彦(著)~
やんちゃな青春小説です。
団地の敷地外に一歩も出れなくなった男の子の話ですが、
団地という社会学的なコミュニティにフォーカスするでもなく、
団地に住まうひとびとの群像劇でもない。
ただ、ひとりの男の子の目線で、彼の成長を追う、シンプルなストーリー。
ここの割り切りがとても上手くいっていて、最後はちゃんと泣かしてくれる。
引き篭もりのひととか、トラウマを負っているひととか、現象だけにフォーカスしすぎると、見誤る、というかそのことだけをとって、変態だとか、僕とは違うとラベリングしてしまうと、そこでコミュニケーションの可能性をゼロにしてしまう。
そういうことを、この小説では、さらっと嫌味なしに、訴えているのかもしれないです。
毎日はおもろい!そういえるようにね。
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