慟哭 ~貫井 徳郎 (著)~
このところ、全然ブログ更新できてないな。。
仕事の合間を見つけては、読書に励んでいたので、この間読んだ本を徐々に紹介できればと思います。
で、まずは、この本。
僕が、高校生の時に話題になった本。と、いうことは、15年くらい前の本です。
15年前の日本がどんな感じだったか、はっきりと思い出せないのですが、この小説はちょっと予言的な作品ですね。
カルト的新興宗教の恐さ。みたいなことがこの作品の肝になっているのです。それが、オウムとかの事件の前に発表されているんですね。
そういう意味で予言的だと。
まあ、新興宗教を取り上げた小説はとても多いのでしょうが、良いも悪いも宗教が人に及ぼす影響を描写するのは、とても難しい。それは、読者が作品に感情移入する。という意味でも。
そして、この作品も感情移入は出来ません。
出来ないが、グイグイ話に引き込まれる。
とても重い展開で、読むのに非常に体力を必要とするのですが、使った体力に見合うだけの驚きというか体験はありました。
犯罪者の心理つうのは、分からない。いくら描写しても理解できない。
しかし、理解できない=つまらない。作品は多いけれども、
理解できない=恐い。と、思わせることが出来る小説は、読んで良かったと思える。
この小説は、後者です。
毎日はおもろい!そういえるようにね。
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