毎日はおもろい!そういえるようにね。

2008/01/15

僕には意味の無いカテゴリ付け


少女には向かない職業~桜庭一樹~

何の予備知識もなく、ふらっと買った本だったのですが、
面白く読めた。
直木賞候補にもなったこの著者を調べてみると、ライトノベル出身とある。
ライトノベルって僕は知らないし、読んだことも無かったのですが、
少年、少女向けの小説。らしい。
こんなカテゴリー付けに何の意味があるのか分からないが、そういう括りをされると、おっさんの僕は尻込みしてしまうじゃないか。
まあ、僕は少女漫画も青年漫画も区別しないし、面白ければ、それが誰向けであろうと構わないのだが、
「これは、少年・少女向けです」と宣言されることほど、鬱陶しいものはない。
こういう括りは、今の時代においては余計で、効率的ではないんじゃないかなあ。
ディレクトリ型で情報入手をしているときは、カテゴリは重要だったかも知れないが、
タグ的情報入手。縦ではなく横で情報入手する手段が、僕にとっては普通。
そういう時、重要なのは、
情報の発信者側が、カテゴリ付けをするのではなく、ユーザーの手に委ねた方が、伝播しやすい。と、思われる。

おっと、読書感想しなきゃ。。
この小説が、ファンタジーでも、少女的でも何でも良いけど、
僕は、ここに登場する女の子が好きだし、感情の処理の仕方。その後のアクションとの矛盾。などなど、とても面白いと感じた。あと、リズムも良い。

昔、目立たなかったけど、とても文章の上手い女の子がいて、彼女と映画や小説の話をするのが凄く楽しかった。
そんな、若かりし頃の記憶がふっと蘇った。
それだけでも、僕にとってはこの小説を読んだ価値があるというものだ。


〜追記〜
このエントリを書いた翌日。。
桜庭一樹さんが、候補ではなく、今回は本当に直木賞受賞したようです。
全くの偶然。事前に知っていたわけではありません。

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